ジャンル別オススメ創作術


kino-kuni文学賞では、ジャンル別にまとめて選考通過の可否を決定いたします。

小説・脚本・童話や児童文学・エッセイ・詩・短歌俳句など日本語で表現されたすべての文学表現を可としているためです。

 

今回は、ジャンル別の「最終選考で落ちてしまう理由」をお伝えいたしますね。

是非、kino-kuni文学賞および小説賞の応募時の参考にしてみてください。


ジャンル【童話・児童文学】

kino-kuni文学賞では、童話や児童文学の応募が2割程度ございます。

すばらしい作品が応募されており、多数入選しております。

では、どういった作品が最終選考落ちしてしまうのでしょうか?

 

① 読者対象を絞った作品作りを。

 童話と児童文学は、対象年齢が最も厳密に分かれている文学ジャンルです。

 読者対象によって、言葉使い・テーマ・文字数が変わってしまうという、大変なジャンルでもありますよね。皆さん大変苦労されていると思います。応募前に一度、自分の読者対象は何歳かな?と考えてみると、もっと上に行けそうです。

 

② 甘くて、時に切ない作品作りを。

 童話や児童文学で、親や保育所がよく読み聞かせるのはどんな作品でしょう?

 少し甘くて、少し切ない作品です。『百万回死んだ猫』『あらしのよるに』『果てしない物語』……。甘くて、甘い物語が、作品として成功することは実はほとんどないのです。

 

時に甘く、時に切ない、読者対象をしぼった作品。

これが、最終選考に残り、賞を受賞していく作品です。

でも、落選した方も気落ちしないでください。童話や児童文学の根底にあるのは、結局のところ、人間への温かな目線なのですから。もうそれはすでに皆さんが持っているのですから。次も期待しておりますね。


【ジャンル】脚本・シナリオ

kino-kuni文学賞では、脚本やシナリオも募集しております。

 

ですが悲しいことがあります。脚本にはルールがありますが、それを守っている作品は、今までに数作品だけで、それ以外は落選にせざるを得ませんでした。

でも、芸術は爆発です。どうして芸術にルールがあるのでしょう?

 

① 脚本やシナリオは「総合芸術」です。

作者が考えた世界観を、カメラマン・俳優・音響・演出家・監督・プロデューサーすべてに理解してもらわなくてはいけないのです。シナリオが爆発してはいけません。常に同僚へのわかりやすさを求めなくてはいけないのです。

脚本やシナリオは、ながい企画書だと思っても構わないほどです。

 

② 台詞と、小道具に気を付けた作品作りを。

脚本やシナリオは、視覚芸術となります。映画や、舞台や、映像になって世の中にお目見えします。それ故に、受動的に視聴者が「聞く」台詞と、受動的に視聴者が「見る」小道具には細心の注意を払いましょう。

 その二つに気を付けるだけで、作品の質はグンと上がります。

 

脚本やシナリオを書ける方は、まだまだ世界に少ないのです。それでも果敢に挑戦し、そして応募した作家たちに最大限の感謝をkino-kuni文学賞は捧げます。

次は、上記2点を守って、是非応募してください。いつか大賞をシナリオが取る未来を、楽しみにしております。


【ジャンル】詩・短歌・俳句・エッセイ

本来ならば同じジャンルにはならない詩と短歌と俳句とエッセイ。

でも今回はお許しくださいね。

 

詩とエッセイは全体の1割程度応募があります。そのうちに、漢詩・俳句・短歌・川柳なども含まれており、一同とても楽しく拝見しております。もちろんいくつかが入選しています。では最終選考で惜しくも落選したものは、どんなものでしょうか?

 

① 客観視ができていない。

 ①と書きましたが、理由は、この一つでした。詩もエッセイも短歌も俳句も、自分の心が思うことを、思うままに書きます。それ故に、自己同一率が他ジャンルに比べて圧倒的に高く客観視が難しいのです。

 

たとえば、私は昨日トマトスパゲティを食べました。これを作品にしようと思った時には、沢山の気づきと、沢山の勉強と、沢山の語彙と、沢山の研鑽と、沢山の哲学がなくてはいけません。

 

この研鑽を、ぜひ今後も作家方には続けていってほしいと思います。

詩や短歌や俳句やエッセイに関しては、書いてから1年後に読み直し、そのうえで良いなと思ったものを応募するくらいでもいいかもしれません。

とはいえ、入賞作品も多数ありますので、楽しんで応募を続けてくださいね。


【ジャンル】小説(現実もの)

kino-kuni文学賞での応募でもっとも多いのは、やはり小説です。

小説では「現代もの」と「非現実もの」で分けますが、まずは現代ものからいきましょう。一体どんなものが最終選考に残り、そして大賞を受賞するのか? 

ここに書いてある以外は「小説賞をとるための5つの方法」でも書いたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

① 小説は、「構成」と「テーマ」で7割が決まります。

 構成とを簡単に審査員に見せる方法があります。それが「あらすじ」です。もし、一次審査をなかなか通過しない、という方がいれば、「あらすじ」を毎月10本書いてみるという練習をしてみてください。グンと力が伸びますし、自分のテーマも見つけられます。※純文学はこの限りではありません。

 

② 小説は、「冒頭」と「終わり方」で1割が決まります。

 もっと割合は多いかもしれませんが……。冒頭1ページの中で「その作品はどんな作品なのか」を提示できる作品はとても良いです。もちろん、50ページ使っても本題に入らない作品もありますし、それでもいいのです。でも新人のうちに読者母数が増えるのは、最初のほうで「その作品のイメージ」が出るものですね。それは、終わり方も同様です。

 

③ タイトルは、作中の小道具・テーマ・台詞等に関連付けよう。

 タイトルは伏線の一部です。タイトルを見てから読み始めますから、きっとこの伏線=タイトルが作中で生きてくるのだろうとワクワクしています。でも、一向に出てこない。最後まで読んでもどうしてこのタイトルにしたのかが分からない。読者は少し寂しくなるのです。

 その作品で大きなインパクトとともに出てくる小道具や台詞をタイトルにする練習から始めましょう。その練習を積むうちに、最高のタイトルが生み出せるようになります。

 

小説(現実もの)については、まずは上の3つを守ってみてくださいね。


【ジャンル】小説(非現実もの)

非現実ものの中には、

・ライトノベル

・ファンタジー世界が出てくるもの

・探偵もの

・時代劇

も含みます。時代劇と探偵ものは「現実もの」に入れるか迷いましたが、今回はこちらにいれますね。

 

① 世界設定をしっかりと行いましょう

 探偵ものと時代劇を、こちらに入れた理由もここにあります。

 現実ものと違って、読者が体験している世界ではないのです。

 水道はどうなっているのか、トイレはどうなっているのか、電気はあるのか月明かりのみなのか。王はいるのか、神さまはどうなっているのか、将軍はどれくらいの力を持っているのか。時代劇・探偵ものでも、この辺りをきちんと説明できるものはとてもうまく作れます。

 

② 登場人物の名前に気を付けましょう

 現実ものよりも、気になるのが登場人物の名前です。

 江戸時代に「翼」君はいませんし、フランス人の女の子に「アンリ」はおかしいですよね。現代日本以外を書く時こそ、下調べをしっかりと行いましょう。

 

③ 読者が引き込まれやすい世界にしましょう

 最近の風潮では、RPG風の異世界が大流行中ですね。なぜでしょう? 読者が、その作品の世界設定を覚える前にキャラクターを紹介できるからです。これも、読者を本に引き込むための考え抜いた一手です。

 同様に、時代劇や、探偵ものであっても、読者が一瞬で作品世界に引き込めるようなフックを作っておくことが肝要ですね。

 


まとめに


何よりも伝えたいことが書けていませんでした。

 

書き続けて、応募している時点で、

あなたは1万人に1人の天才です。

普通のひとは、書こうと思いません。

普通より少し得意な人は、応募しようと思いません。

 

誇りに思ってください。自分をほめてください。

そしてこのページを読んで、また、トライしてください。

何度も何度も何度も、トライアンドエラーを繰り返しながら、

螺旋階段のように作家は上に進んでいきます。

休みたいときもあるでしょう。へこんでしまう日もあるでしょう。

それでも書き続けてください。

 

1日1文字書いていれば、人生で最高傑作が一つ、出来上がるのですから。

kino-kuni文学賞では、あなたの作品を、楽しみにしております。